『真夜雨』 エキストラレポ 5
2002年 12月 12日 (木)
前日の夜21:00頃につくばから帰宅し、
翌日の午前中『はなまるカフェ』に生出演の織田さんを見て、
昼過ぎにまたつくばへ出発。
まさにつくばへ通勤って感じです(爆)
最後だし、根性、根性…。
初っぱな長台詞の織田さん 高速をかなりすっ飛ばし、集合時間の18:00ギリギリにつくば到着。 急いで現場へ行くと、外側から見てもすごいド派手なイルミネーションが! そう、新しく『ユニオンメディカルセンター』に生まれ変わった 泉田病院の披露パーティーがここで行われるのです。 いやはや、それにしてもすごい。昨日までなんにもなかったのに…(^^;; スタッフ様、飾り付けご苦労様でした。 トイレでパーティー用のスーツに着替え、織田友さんたちと合流。そこで聞いた話。 彼女らが少し早めに来て現場の側のファミレスで夕食をとっていると、 なんと吹越満さんが入ってきたそうな。マネージャーやスタッフなど誰も連れずに一人で。 そして席に着いて、台本を読みながら台詞の暗記。 ある親子連れがそこらへんの紙(ナプキンか何かかな?)にサインをお願いすると、 心よくOKしてくれたとか。なぁ〜んて無防備でいい人なんだ!(笑) 18:00をまわると、撮影現場のパーティー会場ではドライが始まった。 おおっ!?今日は織田さんいるよぉ!しかもスーツだよぉ〜〜!かっこよすぎ!!(≧o≦) 皆の前での挨拶シーン。スポットライトを浴びながら、台詞を確認するように何度も繰り返す。 前述の吹越さんもマイクの前に立つ。…が、え?しゃべってるの、台詞じゃない。 一見真面目そうな顔して、「この衣装は○○ですねー…」とか言ったり、歌うたったりしてる(爆) ユニークな人だわ(笑) その後役者さんはいったん奥に入り、若松監督とスタッフ数人が マイクのあるカーペットみたいな所で、円陣を組むようにして頭を寄せ合い、打ち合わせしている。 若松監督なんか四つん這いになる勢い。やっぱ熱い…(笑) スピーチシーンのテスト。まずはエキストラなしで、織田さんら役者のみの撮影。 テストでは一度台詞がつっかかったが(「ご機嫌」という台詞がなかなか出てこない)、 本番は一発で成功!…と思ったら、気に入らなかったらしく、テイク2。(3もやったかな?) はたからみると「すごい、いいじゃん!」って思うんですが、 こだわりの織田裕二(or若松監督)には満足いかないらしい(^^;; でも、微妙な違いだけど、確かにやればやるほどどんどんよくなるんですよね。そこがスゴイ。 接触!? 集合から2時間ほどたって、やっとエキストラに声がかかる。 (なかなか出番がこなくて、今日は撮影観覧サービスなのかと思った/爆) 1〜2人ずつ細かく場所を指定され、配置につく。 私はちょうど、津嘉山さん(小笠原教授)と芹沢名人(粕谷先生)の後ろで 3〜4人で歓談してるという設定。 お二人とも背が高くて都倉先生が見えにく〜いと思ってると、 スタッフが「ここに都倉さんね」と。 ん?都倉先生…来るの!? …と思ってたら、うわぁ〜〜…来た(爆)遠目で見たスーツ姿はもちろんかっこよかったけど、 近くで見るとますます細ーい!足長ーい!! ちょうど私たちの脇を通って、 小笠原教授たちに挨拶に行くという道順のため、織田さんがテストで何度か側を通る。 しかも結構密集しているので、ふ…触れた!腕が…(◎o◎;) ひゃ〜〜〜〜…。 打ち合わせで、都倉が小笠原教授の所に挨拶に来る時に ワインを持っていくことにしたみたいなのだが、 津嘉山さん、私たちエキストラの方へ振り返って一言。 「俺は…飲めないんだよね。」 …なんかこの一言が妙にウケました(^^;; かと思えば、織田さんは手についたワインをテーブルクロスの端で遠慮なく拭き拭きしてるし。 本当に実用主義のお人だわ(笑) 本番は無事、一発OK。 |
本番前にクロスを汚す織田さん(爆)
微笑み合う… 次に、会場の隅にたたずむ由希子に都倉が気付き、近付いていって二人微笑み合うシーン。 まず助監督がスタッフに段取りを伝えているのだが、これがまたおもろい。 助監督 「はい、ここで都倉が由希子に気付く。そして、近付いていって… 微笑み合う。微笑み合う。微笑み合う。微笑み合う。」 スタッフ「……今、4回言いました?」 確かに、かなり微笑み合ってたもんな〜〜〜〜(笑) そしてその微笑み合うシーンのドライ。機材に邪魔されて私の位置からは よく見えなかったのですが、距離にして約5m。足下だけは見えます。 で、微笑み合ってるんだろうな〜と思われる沈黙の中、突然織田さんが大笑い! 織田「(松雪さんに向かって)どういうつもりでいますぅ〜? わかんない。言わんとしていることが…(笑)」 どういうつもりって…(^^;; 都倉と由希子、意思の疎通がなってないよ〜〜!(爆) …というわけで、再度じっくりとお互いがどう思ってこのシーンに臨んでいるのかを ボソボソと打ち合わせる織田さんと松雪さん。 無言のシーンのはずなので、スタッフが「え?しゃべるんですか?」と聞くと、 織田「いや、しゃべるんじゃなくて、しゃべる内容をね。」 要するに、心で何をしゃべるかを話し合ってるわけですね♪ そして、テスト。 見つめ合う沈黙の中カットがかかると、またもや織田さん吹き出す。 織田「だって、なんかフンフン言ってるのが聞こえるんだもん〜!」 「あんまり見ないでくださいよ。視線が…(笑)」 どうも、微笑み合っている時の自分の鼻息(?)が気になったらしく、 またそれを正面ギャラリーにマジマジと見られているのもやりにくかったらしい。 本番。OK。だが、 織田「なんだこりゃ…(笑)」 と言いながら、ひょこひょこモニターの方へと走っていく織田さんでした。 照れてるのか?(笑)いいシーンなんだけどなー(^^;; |
…と、松雪さんは思ったであろう(^^;;
再スピーチは、真面目でおちゃめ 次に、長塚さん(院長)や阿部ちゃん(俊介)、吹越さん(八木沢先生)等のスピーチシーンを、 いくつかのカメラアングルで撮る。 長まわしではなく細かくカット割りして撮るため、一連の動作を細切れに演じる役者さんたち。 例えば、俊介が「この病院は、現代…」と言ったところで突然カットとか、 俊介から挨拶を頼まれた都倉が中央に来てお辞儀したところでカットとか。 ところが織田さん、カットがかかったのにうやうやしく前へ進み出てマイクをにぎり、 茶目っ気たっぷりに「あ」と大きく口を開けて今にも歌い出しそう?(笑) きゃー♪このままライブやって!(爆) 今度は、都倉のスピーチを聞いている院長や俊介、信哉や熱川先生の表情などを撮る。 ここでは脇の方たちを撮るわけだから、織田さんは映らないはずなのだが、 それでもあの長い台詞を台本を見ずにきちんとまた言うために一生懸命練習している! すごいなぁ…。 あちこち歩きながら。膝をかかえこんで。ストレッチしながら…。 テストでは、目をつぶって思い出しつつしゃべる。(<なんか色っぽい/爆) そして本番は一発OK♪映ってないのに、スピーチ後には吹越さんと熱い握手まで(笑) このシーンで、いったん奥に引っ込んでいた津嘉山さんと芹沢名人が またスタンバイしに出てきた。 すると、マイクの所でブツブツと都倉スピーチの練習をしていた織田さん。突然、 「大学病院のご機嫌とりでは、ありません!」 と津嘉山さん(小笠原教授)をジーッと見ながら、わざとマイクを通した大きな声で言う。 <いたずらっ子っぽいな〜(笑) すると教授、 「ここは大学病院がしきるんです!」 と振り返って反撃(爆) |
漫才やっとるんですか…?
会話…もどき スピーチシーンがほぼ終わる頃、織田さんは台詞もなくカメラにも映らないようで、 でも他の役者さんの演技も見るためにか現場に残ってプラプラと歩いておりました。 アップライトに手をかざしているお姿なんかはとても美しく…(*^^*) でも、あれ?なんかこっちの方へ来たよ。ん?津嘉山さんたちの方へ行きたいのか? うお、接近!…と思ってたら、 織田「え?さっきこのへん、こんなに人いましたっけ?」 と誰にともなく話す。 実はここまで撮影が進む中、エキストラの配置も若干最初と変わっていたのです。 津嘉山さん&芹沢名人の後ろはすぐ私たちだったのに、何故か間に数人入ってさらに密集。 そんな配置変わりにちょっと驚いたんでしょう。 しかし突然現れた織田さんに、問いかけられたエキストラも驚いて誰も返事をしなかったので、 私 「いえ、いないです。」 と、なんとなく答えると、 織田「ですよねぇ…(笑)」 と言って、向こうへ去っていったのでした…。 ビックリした〜〜〜((((^^;) 気さくないっけいさん♪ 終了予定時刻の24:15をまわってもなかなか撮影の終わる気配はない。 お腹すいた〜〜と思ってたら、ちょうどご歓談のシーン。 ここぞとばかりに料理の置いてあるテーブルに行って、食べる演技と称して本当に食べる(爆) スタッフに「カメラまわってない時は食べるな!」と言われてもモグモグしてましたな(笑) ちなみにドラマでよく使われる、アルコールの入ってないビールも初めて飲みました。味気ない…(^^;; そしてクレーンを使ったカメラが、俯瞰で会場全体を映すラストシーン。 なるべく行き交ってくださいと言われ、グラスを持って会場を横断しまくる。 都倉先生が来賓と挨拶している(<「これからもどうぞよろしく」とか言ってる)場所の近くも横切る。 出会う人と笑顔で適当に挨拶を交わす。いっけいさん(熱川先生)とも挨拶してしまった。 私 「この度はおめでとうございます。」 熱川「あ、これからもよろしくお願いします。」 何事も勢い(笑) ハッキリ映ってるわけじゃないけど、雰囲気作りね♪ 特にいっけいさんは本当に気さくな方で、 スタンバイの時にずっといっけいさんの側にいた織田友さんがいろいろとお話を聞けたらしく、 「(ロケボの時のことがあるから)織田くんの体が心配だった。 でも、逆に引っ張ってもらった。」 というようなことを言ってたらしいです。 別の織田友さんは、いっけいさんのグラスが空になってたのでお酒をつごうとしたら、 「いや、そんな大した医者じゃないですから…!(^^;;」 とおちゃめなリアクションだったとか(笑) そして、エキストラもクランクアップ このパーティー客が行き交うシーン撮影が終了した時点で、いっけいさん、津嘉山さん、 芹沢名人、麻衣子ちゃん、泉晶子さん(泉田夫人)がクランクアップ! 拍手の中、それぞれ花束が手渡されました。 ちなみに麻衣子ちゃんが織田さんから、津嘉山さんが若松監督からの花束贈呈でした。 いっけい「もうつくばに来ることがないと思うと寂しいですが…」 芹沢名人「最初4話で終わりと言われてたけど、ここまで出られて嬉しいです(笑)」 など、各人一言ずつコメントあり。(DVD班が取材カメラをまわしていたので、 おそらくこのクランクアップシーンはDVDの特典映像に入るのではないかと) これで終わり…と思ったら、まだありました。 パーティーシーンのガヤガヤした会場の声録りと拍手録り。 エキストラ全員でこれをやって、やっと私たちもアップです。 最後に記念品をまた頂いたのですが、初回と同じTBSの3色ボールペンでした〜(笑) この時点で26:00(夜中の2:00)過ぎ。でも織田さんや若松監督はまだ帰る気配なし。 そう、まだ撮影はこれから続くようなのです!(O.O;) エキストラが帰る中、窓際では雪を降らせてそれを見つめる由希子のシーンを撮影中。 そして織田さんは…スーツからセーター?Tシャツかな?に着替えて、 モニター席でしばしくつろいでる。 スタッフの話だと、オールアップまであと2日らしい。ホントギリギリまで撮るんだなぁ〜(^^;; 日付も変わって12月13日、織田さんの誕生日。 この日この瞬間を織田さんと一緒の現場で迎えられるとは…。 帰り際、モニター席の椅子に座ってコーヒー(?)を飲んでいる織田さんの背中に 「ハッピーバースデー♪頑張ってくださいね」と心の中で呼びかけてすぐ後ろを通り過ぎ、 いまだ熱い現場を後にしました。 途中吹雪に見舞われどーなることかと思ったものの、半分寝ぼけながら 朝7:00頃なんとか自宅にたどり着きました。生きててよかった…(爆) |
今回の撮影分は12月19日放送(最終回)。
『真夜中の雨』スタッフの皆様、
貴重な体験をさせて頂いてどうもありがとうございました。
そして、織田さん、本当にお疲れ様!!
素の織田裕二に役が憑依する瞬間の集中力、現場でのこだわり、スタッフたちへの気遣い、
どれもほんの断片かもしれないけど、実際にこの目で見ることができたのが夢のよう。
誤解を受けるぐらい仕事に一生懸命なあなたを、これからも応援し続けます!(*^^*)